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小林よしのり
2017.11.19 03:05メディア

東京新聞、太田啓子氏の記事を見て


東京新聞に弁護士・太田啓子氏の憲法論が載っている。

 

現憲法の第13条「個人として尊重される」の「個人」が、

自民党改憲草案では「個」が取れて「人として」という

文面になっている。

 

これは「個人主義の行きすぎが社会病理を生んでいる」と

いう発想が自民党の中にあるからだと、太田氏は指摘して

いる。

太田氏は自民党改憲草案は「個人主義への攻撃」だと言う。

自民党の考え方はその通りだろう。

 

だが、よく考えて欲しい。

山尾志桜里への「魔女狩り」バッシングの様子を見なさい。

日本人がいまだに因習が支配する、古い村社会の住民だと

いうことが、よくわかる。

日本人のほとんどは、全体主義・同調圧力に弱く、個人主義

など育っていないではないか!

誰も彼もが「魚群」のように同じ方向を見て泳いでいる。

 

自民党が考える「個人主義の行きすぎ」というのは、実は

「利己主義の行きすぎ」の間違いである。

彼らにはこの違いが分からないのだ。

 

13条にある「個人として尊重される」の「個人」は削る

必要もないと思うが、本来「個人」は一神教に対応する

感覚である。

日本人はもっと「個人主義」の者が多くなって欲しいと

思うが、残念ながら農耕民族には「個人主義」は育たない。

 

小林よしのりや山尾志桜里は本物の「個人主義者」である。

「利己主義者」と「個人主義者」を見分ける目も、残念

ながら日本人にはなかなか育たない。

 

権力の暴走を恐れなければならないという考え方は大いに

賛成する。

だが、現憲法では権力の暴走を縛ることが出来ない。

現在は立憲主義が崩壊しているのだ。

立憲主義を貫徹させる憲法改正が必要だと、山尾志桜里は

考えている。

太田啓子さんは「ゴー宣道場」を見学に来られてはいかが

だろう?

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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